平塚市のピアノ・リトミック・英語教室たんぽぽグローカルミュージックスクールの浦川です。
この夏、グローカルスクールでは、私が長年温めてきた異文化交流の構想をついに実現することができました!
8月5日〜9日、4泊5日、3日間の「親子でプチ留学・異文化交流プログラム」を含むインドネシアへの旅に行ってまいりました!
プログラムに参加した5人の子どもたちは、母語である日本語の通じない環境で、果たしてやっていけるのか?!
前回に引き続き、プログラム2日目の様子をご報告します。
親子でプチ留学・異文化交流プログラム<Day 2>
日本からインドネシアの首都ジャカルタまでは、直行便で8時間弱かかります。ほぼ赤道直下にある島国ですから一年を通じて蒸し暑いですが、年平均気温は30℃をやや下回る程度。
しかも訪れた8月は乾季に当たり、汗をかいてもからっとしており、日本の夏の異常な暑さに比べたら、ずっと過ごしやすい……とはいうものの、日中は30℃を越えるので暑いことには変わりありません。
長旅の疲れと暑さで2日目にして少々バテ気味の大人たちに対して、子どもたちはすこぶる元気!やはり子どもたちのパワーにはかないません。
2日目の朝10時、アートスクール・Palakali Creativeを訪問しました。
・可愛いウェルカムボードが♪

アートスクール・Palakali Creativeは、いわゆるアフター・スクールです。午後になると、年齢や障がいの有無に関わらず、芸術を学びたい子どもたちが方々からやってきます。
各々が表現したいものをそれぞれ好きな手法で表現できるよう、道具や材料を豊富に取り揃え、創作活動を支援する環境を整えています。
まず、プラスチック廃材を利用したキーホルダー作りを体験します。

・どんなデザインにしようかな。
・切ったり、貼ったり。
インドネシアでも、国内外からもたらされる大量の廃プラスチックを含む廃棄物の処理が追いつかず、プラスチックごみの海洋流出は大きな問題となっています。
そんな背景もあり、Palakaliでは環境問題に対する学びを大切にしています。アート表現の素材にも廃棄物を利用するなど、子どもたちの関心が高まるような、さまざまな工夫をしています。
・インドネシアと日本は同じ海でつながっているんだよ〜(なんて会話はしてないか^^;)
・できたよ!

おしゃれなArt Cafe でランチの後は、いよいよ日本の子どもたちが企画した「折り紙ワークショップ」の開催です!
・Palakaliが作成した「折り紙ワークショップ」のお知らせ。かっこいい!

地元の小学生がたくさん集まってくれました。
日本の子どもたちは折り紙の折り方を英語で説明するミッションにチャレンジします♪
・一つ一つ折り方を説明します。

・くす玉12面体を紹介。
・飛行機も折るよ。
・先生・親は黒子です。
できたよ!
折った紙飛行機で、飛行機とばし競争をしました!

折り紙ワークショップも大好評!プログラム<Day2>大成功でした!
実は、大人たちには2日間のプログラムを通じて重大なミッションが課されていました。それは「大人はあれこれ口出ししない」というもの。このプログラムの主役はあくまで子どもたちです。
現地スタッフや仲間と過ごす時間をたくさん作り、子どもたちが自分の意思で行動できるようにすること。
そのために子どもたちのチャレンジを応援する立場に徹すること!と、肝に銘じてはいたのですが、結果的に、そんな大人の気負いは最初から全く必要ありませんでした。

2日とも現地のスタッフと子どもたちのやりとりは基本的に英語のみ。にも関わらず、子どもたちは親や先生が近くにいなくてもみんなで仲良く作業や遊びに没頭。
「英語でこういうんだよ」と時々フォローを入れてあげる程度でした。
子どもたち同士のやりとりに及んでは、大人のフォローを待つまでもなく、英語、日本語、インドネシア語などがチャンポンに飛び交い、身振り手振りなどあやゆる手段を駆使して、コミュニケーションが成立。
大人の想像をはるかに超える、子どもたちのたくましさを目の当たりにしました。

子どもたちが主体的に動いて関わる姿にとても感動しました。「生きる力をつける」ってこういうことか!

以上、「親子でプチ留学・異文化交流プログラム」<Day 1><Day 2>について、かいつまんでのご報告でした。
今回のプログラムは、始めから全てお膳立てしたものを提供するものではなく、参加者へのヒアリングを何度も重ねながら、参加者、現地スタッフ、講師陣、関わる全ての人々と一緒に丁寧に作り上げたものでした。
準備段階から子どもたち自身でチャレンジできる場面をたくさん作ったことで、子どもたちの自信にもつながり、大人も子どもも大満足のプログラムになったのだと思います。
私にとっても本当に実りあるチャレンジになりました。
来年は、このプログラムをたたき台に本プログラムとして開催予定です!
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せください。
今回参加してくださったご家族様から、嬉しいご感想もいただきました。
ではまた!